3.2兆ドルもの規模を誇る世界的ハラール市場に参入する上で、ダバオ地方のハラール市場の中小企業(以下、MSMEs)は、需要量を満たすために更なる販売促進が必要だ。貿易産業省(Department of Trade and Industry:以下DTI)のBelenda Ambi氏は5月1日に開かれた記者会見にて、同地方の企業の内、世界のハラール市場に現在進出しているのは、ココナッツ製品の輸出を行っている1社のみだと述べた。
同氏はまた、すでに複数のフィリピン企業が世界のハラール市場に積極的に進出しているものの、より多くのMSMEsが世界レベルで張り合うには、更なる販売促進が必要だと指摘した。
DTIはフィリピンハラール開発法2017に基づいて、製品やサービスの促進を開始している。本法律は、国内の同製品・サービスの開発および促進を支援し、世界のハラール市場への輸出を義務付けるもの。
さらに農業省(Department of Agriculture)のAgnes Cecilia Roble氏は、ハラールの国際基準に則ったハラール食品の生産増加プログラムを組んでいると説明している。
MSMEsは世界市場へ参入する前に、ローカルレベルの強化、ならびに国内販売の拡大に向けた取り組みを考えるべき。これが成功すれば、MSMEsの国際競争力が促進され、世界のハラール市場の需要を満たすことができるはずだ。