現在ダバオ市が急ピッチで実現を目指しているハイプライオリティーバスシステム(High Priority Bus System 以下、HPBS)についてダバオ市は、同プロジェクトが新たに10,000人近くの雇用を創出するだろうと発表した。
HPBSは、現在市民の足の中心となっているジプニーに代わり、新たな交通システムとして期待されている。HPBSにより、市内の渋滞は緩和されるが、同システムの導入により、現在ジプニーで生計を立てている約7,200人のドライバーが影響を受けることが見込まれている。ダバオ市はこれらのドライバーについて、既にTESDAのバス運転認定を受けているはずだとして、新システム導入で影響を受けるドライバーを対象として、HPBSの下、新たな仕事を提供する可能性を示唆している。
HPBSの導入当初は5つのルート、そして将来的に29のバスルートを運転する、およそ1000人のバスドライバーが必要となると予想されているが、もちろんドライバー以外にもメンテナンスや整備士などの求人も大量に出るだろう。このシステムの導入に当たって影響を受ける人々のケアが、市政府によって適切に行われることを願いたい。