フィリピンのロドリゴ・ドゥテルテ大統領は、自身の孫の一人がいつかダバオ市の市長になってほしいとの願いを語った。
ミンダナオ地方スルー州パティクル・スルにて行われたスピーチでドゥテルテ大統領は、自身の年齢を考慮したうえで、大統領を現在の任期で終え、任期満了後の継続については望んでいないとの気持ちを明かした。しかし大統領は、自身の孫にあたるオマル・ドゥテルテ氏がいつかダバオ市の市長になることを希望しており、「自分の任期延長は望まないが、孫がダバオ市長に就任するのを見たい」とコメントした。
パオロ・ドゥテルテ氏は、ダバオ市の元副市長のパオロ・ドゥテルテ氏と前妻ラブリー・サンコラ=スメラ氏の息子の一人。パオロ・ドゥテルテ氏には5人の子供がおり、前妻との間に3人、今の妻との間に2人の子供を設けている。
ドゥテルテ一族は、現ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が22年以上ダバオ市長を務め、現市長のサラ・ドゥテルテ氏の任期を合わせると、長きにわたってダバオの政界を牛耳っている。将来、大統領の孫が市長に就けば、さらに長くドゥテルテ一族の政権が続くことになるのかもしれない。