ダバオ市内で暮らす障害者たちは今年より、マレーシアの最大手銀行のメイバンクが実施中のプログラムによってそれぞれの所得が著しく増加している。
「Reach Independence and Sustainable Entrepreneurship」と呼ばれる同プログラムは、同銀行が障害者支援のために行っている経済的エンパワーメントプログラムである。マレーシア国内での成功を皮切りに、インドネシアで実施、のちにフィリピンの首都マニラにて開始され、そして今年4月からはダバオ市でも始まった。
ダバオ市では視覚・聴覚などに障害を持つ市民53名が同プログラムに参加しており、それから3ヶ月が経った彼らの所得は実に614%も増加したことが記録されている。プログラムには3日間の研修が含まれており、持続可能なマーケティングおよびビジネス戦略についての指導も行われる。
障害者は差別や偏見の対象になりがちだが、きちんと指導を施せば、自信を持って国内外に派遣できるほどに優れた労働力に変身する。そのような可能性に同銀行と市政府は注目し、彼らの暮らしを改善するために取り組んでいる。