ダバオ刑務管理局(以下、BJMP)は、3億8000万ペソの予算を投入して行われる、新たな施設の建設が今月中に開始されることを期待していると発表した。新たな施設は、ダバオ地域の刑務所が抱える混雑問題を改善させると見込まれている。
BJMPの報道官によると、ワンガン・カリナンで6000人の受刑者を収容可能な設計施設の入札プロセスを進めているという。
ダバオ地方では2017年11月に、平均受刑者収容率が599%に達しており、受刑者の間で様々な病気が蔓延していることが問題視されている。同地方の現在の収容施設では、キャパシティー1,049人に対し6,913人が収容されている。
またダバオ市単体でみると、設計収容人数421人に対して3,378人の受刑者を抱えており、収容率は実に802%に上っている。混雑の大きな要因となっているのは、麻薬撲滅戦争である。実際に現在収容されている受刑者の大多数が麻薬に関係のある罪に問われている。