独立行政法人国際協力機構(JICA:Japan International Cooperation Agency)によると、JICAが資金を融資しているダバオ市のバイパス道路事業は、2021年までの完成を目標としているとのことである。JICAプロジェクトチームのリーダー、クマザワ氏によると、「JICAが、現在、資金を調達しているダバオ市バイパス道路プロジェクトは、約1億ドルを超える案件で、2021年までの完成を予定している。」
「計画には、フィリピンで最長となる2.3キロメートルのトンネル工事が含まれてる。現在、ダバオ市の道路事情は深刻である為、 公共事業道路省(DPWH:Department of Public Works and Highways) は各道路の拡幅を急いでいる状況。不動産開発業者は、すでにこのプロジェクトの進捗状況を見ており、市には多くの住宅開発の申し込みがあると聞いている」と、プロジェクトの好影響についても話した。
21日、ダバオ市内の経済フォーラムに参加した都市インフラ建設開発計画プロジェクトの社会経済専門家シソン氏によると、「JICAは、現在、ダバオ市と国家経済開発庁(NEDA:National Economic and Development Authority)ダバオ地方事務所のすべてのインフラプロジェクトに関して、市レベルと国・地方レベルの統合的観点からダバオ市と協働。これにより、JICAは調査に基づいたギャップを同定し、計画を提案しようとしている」とのこと。
報告書によると、プロジェクトの第一段階は、28.8kmの道路建設、国内最長のトンネル工事、連結する2つの道路(延長10.2 km)の改良が行われる予定で、約140億ペソがかかる予定。第二段階は、フィリピン国側で資金が拠出され、約50億ペソの費用がかかり、別の区域の道路15.78 kmの開発が行われる予定である。
経済開発庁のラネス氏によると、このバイパスプロジェクトは、このバイパスにより、アクセスが容易になり、多くの車、とりわけ市街を通過するトラックはトラベル・タイムが短縮される。バイパスはダバオ市トリル地区と北ダバオ州パナボ市を繋ぐ予定である。
また、現在、NEDAダバオ地方事務所では、7つのインフラ計画が検討されており、ミンダナオ鉄道プロジェクトを含む、全てのプロジェクトでダバオ市が関連。さらに、実行段階には至っていないが、ダバオ市の地方自治体が提案する21のインフラプロジェクトについても調査・検討が行われている。その中には、北九州市と連携し、廃棄物からエネルギーを作る「ダバオ市における廃棄物管理向上プロジェクト」も含まれている。
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