軍は15日午前10時頃、ミンダナオ島南西に位置するタウィタウィ島ボンガオ村にて、イスラム原理主義アブサヤフの爆破犯であるイブノ・モロ容疑者を銃撃によって死亡させたことを報告した。政府軍が、殺人の容疑で逮捕状を出し、拘束しようとした際に抵抗され、銃撃戦になったとのこと。イブノ・モロは、タウィタウィの指名手配リストの上位に名前があった。
東ミンダナオ司令軍のスポークスマンによると、死亡したモロ容疑者は、タウィタウィ島とスールー諸島を活動拠点とし、後にアブ・サヤフとなるグループジュル・アスマン・サワジャン でサブリーダーとして活躍。1989年のラピッドラピッドの大虐殺、2002年のボンガオ中国埠頭でのビジネスマン誘拐、2004年タウイタウィのパジジ市長の誘拐やロドリゴ父子殺害など複数の事件に関わっていたと考えられている。
軍の司令官は、また、今回のテロリストとの銃撃を制しテロリストを死亡に至らせることができたことは、軍と警察の地上での連携に起因するとし、政府軍の兵士、合同特殊部隊と地元警察に対し、報告会見の中で感謝の意を述べた。