昨日7月5日(水)、カガヤン・デ・オロ市内で、IS関連のテロリスト組織マウテ・グループに資金提供などを行っている疑いがある3人の容疑者が逮捕された。東ミンダナオ軍の担当者は、昨日午前4時30分頃、カガヤン・デ・オロ市のMacasandg地域にて、イレーネ・ロマート・イドリスの借りている家を捜査し、3人を逮捕したことを報告した。
逮捕されたのは、モナリザ・ソライマン・ロマート、ガジム・マンタワジ・アブドゥラー、タヘラ・ロマート・タハーの3人で、軍はその家から、弾薬やM203手榴弾、 C4爆発物、硝酸アンモニウムなど爆発装置の製造に使用される爆薬やその他の材料等を押収した。
軍は、「モナリザ・ロマートは、叔母で、マウテ兄弟の母親にあたる、ファラナ・ロマート・マウテの任務を引き継いでいる可能性が高い。また、マウテへ情報提供をするなど、連絡を取っていた疑いがある。」と述べた。ファラナは6月9日にラナオ・デル・スールで逮捕されている。
また、「マウテグループに資金提供および物資の支援を提供しており、カガヤン・デ・オロ市の家は、マウテのテロリストのための隠れ家や 、避難場所として役立っていた」と付け加えた。今年6月18日にイロイロで逮捕された、マウテグループのメンバーであるファリダ・ロマート、アル・マジド・ロマート、アル・ジャディッド・ロマートへなどへ、場所を提供していたことがわかっている。
更に、「市内で爆撃を行う訓練に関係していた可能性もある」と、マラウィのIS関連テロ組織と戦っている政府軍の注意を逸らす為、ラマダン時に、カガヤン・デ・オロ市で爆発テロが計画されていたことが捜査によって明らかになった。
モナリザと家を借りていたファーラは、マウテの資金ネットワークの一部と考えられており、マウテグループに金銭的支援を行っている外国グループの存在に関係している可能性が高いと、引き続きテロリスト関連のネットワークの調査を行っていく。
2017年7月4日の午後6時現在、マラウィ合同特殊部隊によると、テロリストに殺害された民間人39名、 救助された民間人1,722名、死亡したテロリスト343名、政府軍の兵士 85名が命を落としたと報告されている。