【News】ダバオ―インドネシア・マナド直行便が復活へ 観光・貿易拡大に期待ー年内再開の可能性も

フィリピン航空飛行機

ダバオ市とインドネシアのマナドを結ぶ直行便の再開に向けた動きが本格化している。ミンダナオとインドネシア東部をつなぐ貿易、観光、人材交流の強化を目的に、関係機関が取り組みを加速させている。

この進捗は、2026年4月15日にダバオ市アブリーザ・コーポレート・センターで開催されたメディアフォーラムで明らかになった。再開に向けた動きのきっかけは、4月6日から10日にかけて実施されたマナドへの経済視察団の派遣である。

ミンダナオ開発庁(以下MinDA)、観光省(DOT)、貿易産業省(DTI)の関係者はインドネシア側と会談し、長らく停止している航空・海上ルートの復活について協議した。MinDAのロメオ・モンテネグロ次官補は、単なる路線再開にとどまらず、安定した旅客・貨物需要を確保し、継続的に運航できる体制の構築が重要だと強調した。

モンテネグロ氏によると、ダバオ―マナド間の航空路線は1990年代から運航され、かつてはガルーダ・インドネシア(Garuda Indonesia)航空などが就航していた。

コロナ前は搭乗率約70%

新型コロナウイルス流行前、この路線の搭乗率は約70%に達しており、比較的好調だった。運航停止の主因は需要不足ではなく、パンデミックの影響だったという。

モンテネグロ氏は「この路線は実際には順調だった」と述べ、この路線は観光に加え、貿易、教育、医療分野でも重要な役割を担っていたと話した。

運航当時、インドネシア・北スラウェシ州とダバオの間では、学生や労働者、患者の往来が活発に行われていた。多くのインドネシア人学生がアテネオ・デ・ダバオ大学(AdDU)で学び、インターンシップに参加していたほか、マナドの専門職人材がダバオで大学院課程を修了するケースもあった。

さらにダバオは、比較的安価な医療を求めるインドネシア人患者の渡航先でもあり、一部の病院はジャカルタの医療機関と連携していた。

安定した需要確保が課題

関係者によると、路線再開後に十分な旅客数と貨物需要を維持できるかが最大の課題である。このため、フィリピンとインドネシアの双方で市場需要や路線開発に関する調査が進められている。インドネシアのトランスヌサ(TransNusa)航空も就航の可能性を検討しているという。

また、航空路線の再開に加え、Three Provinces Gateway Corridor(3州ゲートウェイ構想)」も進められている。これはダバオ・デ・オロ、ダバオ・オリエンタル、ダバオ・オクシデンタルを一体的に開発する構想で、農業、水産業、観光業を連携させることで需要の安定化と持続的な経済基盤の構築を目指す物である。

ダイビング観光にも期待

観光関係者は、直行便の再開により、教育、医療、ダイビング観光など新たな需要の創出を期待している。タニャ・ラバット・タン氏は、マナドの旅行会社と、ミンダナオと北スラウェシを結ぶ共同旅行パッケージについて協議中であると明らかにした。

その一つが、ダバオとブナケン国立公園を結ぶダイビングツアー構想だ。ブナケン国立公園は世界的に知られる海洋観光地である。

また、マナドを日本や韓国からの旅行者向けの中継地点として活用し、両地域を周遊できる観光ルートの構築も検討されている。

再開は年内にも

モンテネグロ氏は、再開時期について現在進行中の調査結果に左右されるとしつつも、年内の進展に期待を示した。

ダバオ―マナド路線は長年、地域協力の重要な架け橋とされてきたが、過去には需要の不安定さが課題だった。今回は単なる路線再開にとどまらず、継続的な経済活動を生み出す仕組みづくりまで視野に入れている。

実現すれば、ミンダナオはインドネシア東部への玄関口としての存在感を一層高め、今後の貿易、観光、投資拡大につながる可能性がある。

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