2023年5月25日から27日にかけて、ダバオ市のSM Lanang内にあるSMXコンベンションセンターにて、「ハラルエコシステムの利用」をテーマに第8回ハラル貿易・観光エキスポ2023が開催された。
Achmad Djatmiko総領事率いる在ダバオインドネシア総領事館は、ハラルエキスポへの参加は、インドネシアのハラルと観光が活発であり、人々を呼び込みたいと考えていることを周知する1つの方法であると語った。
「インドネシアのハラル産業は、食品の90%がハラルであり、ハラルを消費するすべての国に対応する準備が整っていることを意味している」とはAchmad Djatmiko総領事の言葉だが、他の国の人々の味覚に対応するために、どのように食品を改変するかが課題であるという。
「そこで創造性が必要なのだ」と同氏は語る。インドネシアでは、パッケージや見た目だけでなく、味にも工夫を凝らすことで、海外の消費者の味覚に対応するという課題を克服してきたのだそうだ。「そのため、我々はここで製品のプロモーションを行い、我々がすでに他国に輸出しているたくさんの素晴らしい、あるいは美味しい製品の存在を多くの人に知ってもらうのだ」とのことだ。
エキスポ期間中、在ダバオインドネシア総領事館は、映像によるプレゼンテーションを通じ、同国のものや観光スポットを紹介した。また、インドネシアの学生で構成されるダンサーが、さまざまな伝統舞踊を披露し観客を驚かせた。
ダバオはムスリムの多いミンダナオ島にあり、ハラル産業についてはインドネシアに学ぶところも多いだろう。ダバオに限らず、同島のバンサモロ自治地域(BARMM)も、政府の方針としてハラル産業を盛り上げようという動きがある。他国との交流により、ミンダナオのハラル産業はより大きく成長するだろう。