
かつて治安の課題を抱えていたミンダナオ地域が、フィリピン国内で最も安全な地域の一つへと変貌しつつあることが、ミンダナオ開発庁(以下MinDA)の最新の認識調査で明らかになった。
2024年の安全評価は89.69%と、2023年の88%から向上し、特にバンサモロ自治地域(以下BARMM)で顕著な改善が見られた。 この調査は、四半期ごとにMinDAが実施する「ミンダナオ安全評価調査」の一環で、18歳以上の7,200人以上の回答者(旅行者や旅行系インフルエンサーを含む)からデータを収集している。
MinDAの政策立案部門責任者、エイドリアン・タマヨ博士は、「この調査は、Pulse AsiaやSocial Weather Stations(SWS)といった著名な世論調査機関と同様の手法を用いており、その信頼性と一貫性が確保されている」と説明した。
また、誤差は±3%に抑えられており、統計的に信頼できる結果が得られるとしている。 「ミンダナオと聞くと、多くの人は戦争、暴力、犯罪といったネガティブなイメージを思い浮かべるかもしれません。しかし、私たちが調査を行ったところ、特にBARMM地域では住民の認識が大きく異なっていました。
多くの住民が『自分のコミュニティは安全だ』と感じており、驚くことに地元ビジネスも活気づいているのです」とタマヨ博士は語った。 タマヨ博士は、この変化は、和平努力、統治改革、そして地域住民のレジリエンス(回復力)によるものであり、安定した繁栄に向けた道が開かれていると強調した。
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