ダバオ市を拠点とする環境保護団体Interfacing Development Interventions for Sustainability(以下Idis)は、情報・教育・コミュニケーションキャンペーンを開始するために、使い捨てプラスチック禁止条例の施行規則をまだ待っている。
エコテネオのディレクター、カルメラ・マリー・サントス氏は、パンデミック以前は使い捨てプラスチックに対する取り組みに進展があったが、パンデミック期間に、「プラスティック袋はCOVID-19対策に有効」という考えが広まったため、プラスティック袋削減に対する取り組みが止まってしまったと強調した。
また、もしも禁止条例の施行規則がなければ現状維持を続ける一方であり、プラスティック使用量はこのまま増加し続けるだろうと予測している。 Idisのプログラム・コーディネーターであるエンP レミュエル・ロイド・マナロ氏は、条例の一部はすでに実施されていると述べた。これに加えてプラスティック袋禁止条例の施行規則が出されたらこの取り組みがさらに強化されるだろうと強調した。
「使い捨てプラスチック禁止」として知られる市条例第0500-21号は、サラ・ドゥテルテ前市長兼副大統領によって2021年5月に承認されたが、規則がないためいまだ適切に実施されていない。 この条例は、飲料用カップ、アイスクリームカップ、調味料の容器、カップの蓋、カトラリー、ストロー、食事用の箱、菓子やケーキの箱、卵の容器、手ぶくろなどの使い捨てプラスチックの販売、使用、配布を特別な許可なしに禁止するものである。
現在ストリートフードや公設市場、大衆食堂「カレンデリア」などすべての場所で使い捨てプラスチック袋が多用されている。もしも禁止されたら販売者、購入者共に多くの影響が出ることは言うまでもない。禁止した後、何で補うのかも具体的に考えなければならないだろう。
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