ダバオ市議会議員のテムジン・オカンポ氏は12月1日の演説で、ダバオで深刻化するゴミ問題への懸念を表明した。第20議会の第1地区議員であるオカンポ氏は、ダバオ市環境天然資源局(以下Cenro)が収集するゴミの量が増加していることを強調した。
パンデミックにもかかわらず、Cenroは毎日約600トンから650トンのゴミを収集し、この大量のゴミは2021年3月まで続いた。「このように増え続けるゴミを放置すれば、環境だけでなく、私たちの健康や幸福をも脅かす結果をもたらすだろう。従って、我々は効果的な廃棄物管理戦略を実施するために早急に行動を起こさなければならない」とオカンポは述べた。
オカンポ氏は、国際協力機構(JICA)とダバオ地方自治体が主催した、2023年11月13日から22日まで日本で開催された、固体廃棄物管理研修に参加したことに感謝し、10日間の研修で得た洞察をダバオ市での応用を期待して共有した。
研修では、プラスチック、アルミニウム、残留廃棄物などを別々のビニール袋に入れるなど、廃棄物の発生源での分別が強調された。学校の子どもたちは、持続可能な開発目標に沿った適切な廃棄物処理について教育を受けた。再利用、再製造、リサイクル、再生利用を促進する循環型経済も強調された。
ダバオ市は、欧州連合(EU)からグリーン・エコノミー・プログラムのための6,000万ユーロの助成金を受けるフィリピンの10地域のひとつに選ばれている。オカンポ氏は、適切な廃棄物処理に関する大規模な意識向上キャンペーンを通じて、ダバオ市民の行動や考え方を徐々に変えていくよう促した。
【News】環境保護団体、JICAに対し「廃棄物をエネルギーに変えるプロジェクト」の支援撤退を訴える
【News】ダバオ市の廃棄物発電プロジェクト 資金を募集中