ドゥテルテ大統領は、22日金曜に行われた会見で、「南ラナオ州の違法麻薬取引に関わる人々の関係図が、地域でどのように麻薬が取引され、マラウィ市のテロリストへの活動資金となっているかを示すものである」ということを話した。
大統領は、「テロ活動の構築のために使われた違法薬物は、私たちが本当に見つけなくてはならないものである」と話し、「麻薬取引の関係性の把握は、この3か月の軍の成果である。イラクやシリアのイスラム系組織ISの影響を受けたマウテグループの運営について示すものだ」と語った。
大統領は、集まった記者らに、麻薬取引の相関図を見せ、ラナオ・デル・スール州の違法麻薬取引に関わる人々の関係性が書かれた図には、麻薬の元締め11人と、政治家を含む19人のディーラーの名前と別名も表示されていたとのこと。
図の中心には、マギング町のマルマラン・パンガ・アブリナル・ムロク町長の名前があり他にも、以下のように多数の名前が記載されている。
・マランタオ町:”メリカノ” アビナル元町長、サリック元町長、息子のアラファト副町長、 アリ元町長
・ブアディポーゾ・バントン町:ダダヤン町長
・マロンド町:ハマル町長
・ディットサン・ラメイン町:アディオン副町長
「パロジノグ薬物取引」として、今年7月、逮捕時に警察によって射殺されたオザミス市市長のパロジノグ氏と、その家族の名前も含まれているとのこと。大統領は、「このリストに載っている人たちは、供給の覇権を巡って戦っている」と述べ、「欲、権力、お金は、常に違法行為の原動力になり得る」と話している。