ダバオ市議会は、8月15日の定例会において、同市のインターネット接続を強化するため、バランガイ(最小行政区)バゴアプラヤに海底ケーブルを設置することを承認した。
市議会では、環太平島海底通信ケーブルシステム「ビフロスト・ケーブル・システム」を支持するOptic Marine Installation Services社のDavid Lim氏からの書簡が提出された。この先進的な光海底ケーブルシステムは、フィリピン、グアム、シンガポール、インドネシア、北米西海岸を結ぶ大容量接続を確立するために設計されている。
この提案は当初、2日の定例会の運輸通信委員会に提出された。海底光ファイバーケーブルは海底1〜3メートルに設置され、全長は200キロメートル以上。ビーチマンホールで海底ケーブルや陸上ケーブルと接続される。7月30日、このプロジェクトは環境天然資源省環境管理局(DENR-EMB)から観光適合証明書(ECC)を取得した。
Bernie Al-ag議員は会議の中で、市内での光ファイバー導入はタロモについで2例目であることを強調した。同氏はこの取り組みより、ダバオのインターネットサービスが大幅に強化されると自信を示した。
Al-ag議員は、多くのダバオ市民が市内のインターネット接続の現状に不満を持っていると指摘した。このプロジェクトは、市民の懸念に対処する機会を提供するものであり、ダバオ市のデジタル変革に対するセバスチャン・ドゥテルテ市長のビジョンに沿ったものであるとのことだ。
ダバオ市議会でのペーパーレス化が進んだり、フィリピン下院でデジタルノマドビザ発給の法案が提出されたりと、フィリピンは現在急速にデジタル化を推進している。インターネットはそれに不可欠な要素の1つであり、今や市民生活にも深く根ざしている。今回の海底ケーブル設置により、ダバオ市での生活の利便性はさらに向上するだろう。