2022年2月20日(日)、ミンダナオ開発庁(MinDA)はミンダナオ開発庁12周年記念記者会見において、2020年3月31日就航開始予定であったミンダナオ島ザンボアンガからマレーシアのボルネオ島コタキナバルを結ぶ航路について触れ、フィリピン航空が現在停止中の同航路を再開することに意欲を示していると語った。
ザンボアンガとコタキナバルを結ぶ路線は2020年3月31日から週二日で就航を開始する予定であったが、新型コロナウィルスの感染拡大による影響で現在もなお就航が停止となっている。
ミンダナオ開発庁の次官は、ミンダナオ島を含むブルネイ・インドネシア・マレーシア・フィリピンの東ASEAN成長地域(BIMP-EAGA)内において人の流れを加速させていきたいと述べており、そのためにはミンダナオ島から同域内への路線が再開されることが重要であり、フィリピン航空と共に協力して再開に力を尽くしていきたいと話している。
東ASEAN成長地域(BIMP-EAGA)は、経済的に後れを取っているフィリピンミンダナオ島、マレーシア東マレー地域、インドネシアのカリマンタン、スラウェシ、パプア地域とブルネイで協力して経済発展を目指す経済協力の枠組みであり、既に28年の歴史を持つ。域内の航路を充実させ、電力を相互補完し合う取り組みや貿易、投資、観光の成長を促進させることを目的にしている。
ミンダナオ島開発庁は、東ASEAN成長地域(BIMP-EAGA)には、推定2億5000万人が居住しており、インドネシア政府が首都をジャワ島のジャカルタからカリマンタン島東部に移転することを決定したことも踏まえて、同地域との航空連携を強化していく必要があるとしている。移転先のカリマンタン島東部は東ASEAN成長地域内であり、今後さらにインフラ設備を改善し、航空路線を増便して行きたいと意欲を示した。