ダバオ市の新型コロナウイルス感染状況が落ち着いていることを踏まえ、またあらたに緩和されたものがあった。12月9日木曜日、運輸省傘下の陸上交通許認可規制委員会ダバオ支部(LTFRB-Davao)は、ジープニーに乗れる人の数を定員の50%であったものを、70%まで引き上げると発表した。
同局のNonito Llanos Ⅲ氏は、9日木曜の午後、オンラインでの記者会見にて、中央オフィスから出た回覧で、ジープニーの定員数に変更があるという通知があったと述べた。12月の1週目、LTFRBのMartin Delgra Ⅲ委員長は、12月1日からダバオ市内のガソリンスタンドで燃料の補助金を出すと話した際にこれに言及し、フィリピン、その中でもダバオ地方は新型コロナウイルスの感染が落ち着いていると述べた。そして、各地方のワクチン接種状況についての報告を受け、ダバオ地方と他一部の地方では、ジープニーは定員の7割まで客を乗せてもよいという許可が出たと語った。
また、定員の5割まで乗せてよかった時期について言及すると、これに違反したジープニーもいて、席いっぱいに乗客がいたケースもあったと述べた。また、このような違反は、LTFRBなどの交通を仕切る人が周囲にいない郊外に多かったという。Llanos氏は、今後も乗車率について運転手が間違うことがないよう監視を続けると述べた。同氏によると、11月は22名を条例違反で捕まえ、決まった数より多い乗客を乗せていた場合は500ペソの罰金を課したという。
Llanos氏は、同様に乗客にも、感染対策をおこなうよう呼びかけた。そして、マスク着用、ジープニー内での飲食厳禁、ソーシャルディスタンス確保といった「7つのルール」を厳守するよう再度呼び掛けた。また、運転手には車内の換気、新型コロナウイルスの症状が見られる乗客がいないか見守ることなどを求めた。
ジープニーの乗客数緩和により、さらに外出がしやすくなったといえる。同時に、狭い空間に大勢が乗ることになるので、これまで継続してきた感染対策に取り組んでいければと思う。