先日、国の法律でもダバオ市はチョコレート都市、ダバオ地方はカカオ都市であると定められたことは記憶に新しい。そしてこの度、ダバオ産カカオは世界最高のココア(※カカオの種を煎って、脂肪を除去した粉末)生産者を決める品評会にて、世界ベスト50に選出された。
国際的なカカオのコンクールである「prestigious International Cocoa Awards (ICA)」には、今回53のココア生産国から235件の応募があった。その中で、ダバオ市のAethur Lagos氏とダバオデルノーテ州San IsidroのCarlos Barsicula氏が、世界のココア生産者ベスト50に選ばれることとなった。
ICAがおこなうCocoa Excellence Programは2年置きにおこなわれる国際的なコンテストで、世界的な認知をうながし、世界のさまざまな場所のいろんな味を褒めたたえ伝えることで、ココア(カカオ)農家の素晴らしい努力を知ってもらうものとして実施されている。主催者であるICAは、「参加した生産者の皆さんの、質の高いココアを作ろうとする努力を素晴らしく思います」と述べ、どの部門でもココアの質が向上していると賞賛した。
ダバオ農業省のRicardo M. Oñate, Jr.高官は、ダバオ産カカオを国際マーケットで大規模にしたカカオ農家や利害関係者を褒めたたえた。そして、今回入賞したカカオ農家は、政府、政策立案者、農家のリーダー、民間企業、そして他のカカオ産業利害関係者の力をひとつにすることができ、フィリピンのココア生産を拡大し、ココアのバリューチェーンが維持されることで、国際的認知に寄与できると述べた。
これまで、ダバオ地方のカカオやチョコレートは、何度も世界的品評会で評価されている。ダバオのカカオ、チョコレート産業に大きな追い風が吹いていることを感じる。