4月13日(火)、サマル島アイランドガーデン市のウイ市長は市長令284号を発令し、マニラ首都圏を中心に新型コロナウィルス第二波の感染が拡大している状況も鑑みて、同市の観光産業に対して4月15日から30日までの間、営業の縮小を命じた。ホテルやリゾート等の観光施設は収容人数の最大60%の範囲内でのみ営業が可能となる。
ダバオ市の対岸サマル島は、新型コロナウィルス省庁間タスクフォース(IATF)の設定では緩和された一般コミュニティ隔離(MGCQ)と指定され最も規制が緩和されてた地域のひとつであるが、同市長は観光産業を45日前に再開して以降、市内のコロナウィルス感染が増加傾向にあり、これは観光客の流入と様々なエコツーリズム活動を行う人々の自由な移動に起因している可能性があると述べている。
また、市が見回りや査察を実施した結果、いくつかの島内観光施設がソーシャルディスタンスやアルコール消毒、QRコードのスキャンなど要請している最低限の営業可能条件を満たしていないことが判明したことも理由のひとつであるとしている。
観光施設の再営業については各地で問題が発生しており、ジェネラルサントス市でも同市長の家族が経営するリゾートが営業条件として要請している最低限の健康を守るための要件を満たしていないことが判明したとして、19日(月)に同施設に対して営業停止命令が下された。
営業停止命令が下されたリゾートは、17日(土)にナイトパーティーとレゲエコンサートが開催され、マスクを着用せず、ソーシャルディスタンスもない状態で騒ぐ人々の様子がSNS上にアップされ、さらに深夜12時から午前4時までの夜間外出禁止令にも違反しているとして大きな波紋を広げていた。