4月12日(月)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、地元のラジオ番組に出演し、市内に入境するために相次ぐ、偽造PCR検査陰性証明書事件を受けて、仮に提出されたPCR検査の陰性証明が偽物であると判断された場合、その個人に刑事罰、懲役、多額の罰金が科せられることになると警告した。
サラ市長は、先週PCR検査の陰性証明を偽造し市内に入境しようとした10名が逮捕された事件を受けて、マスク着用義務を守らない人々、偽造されたPCR検査の陰性証明を提出する人々らに刑事告訴を行うことは本意ではないが、法で定められている限り、違反者に対しては厳しくしていくと述べている。
ダバオ市は偽造されたPCR検査陰性証明書の提出を未然に防ぐために、市の公式フェイスブックページに本物と偽物の違いを掲載、また違反者が支払わなければならない対価、リスクに対しても情報を共有し、違反は割に合わないと思いとどまらせようとしている。
サラ市長は、PCR検査を受けるためには2,500から4,000ペソを支払う必要があり、フィリピン赤十字社の唾液検査は2,000ペソの支払いが必要であるが、偽造PCR検査証明書を提出し、逮捕された場合は46,000ペソ相当を支払う必要があるとしている。
ダバオ市は、ダバオ国際空港に到着する全ての乗客に対して、搭乗の72時間前までに受けたPCR検査証明書の提出を義務化している他、マニラ首都圏やセブから陸路や海路を通じて市内に入境しようとする者にもPCR検査証明書が求められており、証明書を提出できない場合は、入境時に自費で検査を受けなければならない。