10日(水)、ダバオ市は英国アストラゼネカ社の新型コロナウィルスワクチン20,000回分がダバオに到着したと発表した。今回到着したワクチンは、複数国で共同購入し、公平に分配するための世界保健機関(WHO)の国際的な枠組み「covaxファシリティ」から約48万回分がフィリピン政府に提供されたものである。
これまでにダバオ市に供給されたワクチンは、中国シノバックバイオテック社のワクチン33,600回分と今回の英国アストラゼネカ社の20,000回分を含め、53,600回分となり、ダバオ市が想定している優先的に接種を予定している約17,000人分の医療従事者は今回のアストラゼネカ社ワクチンでカバーできる見込みだ。
英国アストラゼネカ社のワクチンは、フィリピン政府が1月に緊急使用許可を認めている。またダバオ市もアストラゼネカ社と正式にワクチン供給の契約を行っているが、世界的な需要の高まりを受けて、ワクチンの供給は早くとも2020年の7月以降になりそうである。
フィリピン保健省ダバオ支部によると、ダバオ地方における新型コロナウィルス感染者数はこれまでのところ20,341名、18,332名が回復しており、861名が死亡している。現在も治療あるいは自宅療養している患者数は1,148名である。ダバオ市に限ると、ダバオ地方で最も感染者数が多く、これまでのところ13,253名が感染している。