【News】ミンダナオ島の電力をさらに安定させるために、送電線プロジェクトが進行中

コタバト市内

フィリピンの送電企業NGCPは、230キロボルトの電気を送ることができる、送電線の最終部分を設置し始めたことを明らかにした。今回の送電線の設置によって、ミンダナオ島全体の電力事情がさらに改善されることが期待されている。

今回230キロボルトを送るための送電線が設置されたのは、Toril-Bunawanの区間である。今回の設置にあたり、70.9億ペソが投じられている。NGCPの公式発表によると、ミンダナオの南北にわたって電気をつなげ、Lanao Del NorteからMisamis Oriental、Bukidnonを通って、すべての南ダバオ州およびダバオ・オクシデンタル州に電気を安定して、継続的に送ることができるようになるという。また、3つの発電所を電線でつなぐと、その合計した電力は1,440メガワットにもなるという。

今回のプロジェクトでは、Matanao-Toril区間、およびToril-Bunawan区間に230キロボルトの送電線を設置することになっている。さらに、Balo-i-Villanueva-Maramag-Bunawan区間の送電線を、138キロボルトから230キロボルトのものに付け替えることもおこなわれる。さらに、それぞれの地区の変電所も改築される。

今回のプロジェクトは、NGCPのビサヤ-ミンダナオ島相互連携プロジェクト(Mindanao-Visayas Interconnection Project:MVIP)の不可欠な部分である。MVIPが実現すると、2つの島の間で電力を共有することが可能になる。

電力がミンダナオ島全体で安定し、人々の生活がさらに向上することが期待される。