【News】ダバオ市の病院で看護師が不足、病床数を増やすも人材募集に課題

SPMC

フィリピン南部医療センター(SPMC)によると、ダバオ市内における新型コロナウィルス感染拡大と陽性者数増加の影響で、病院内の病床数を増加させる必要があり、そのため少なくとも40名の看護師増員が必要であるという。病床数を増加させることで病院では、248病床が新型コロナウィルスの感染者に割り当てられる見込みとなる。

ただ、病院の担当者は一部の医療従事者たちが、新型コロナウィルスの感染拡大を受けて、自身の感染の危険性から退職をしていると明らかにしている。具体的には、看護師だけでも3月に4人、4月に2人が退職をしており、家族からの強い反対があった者や自身の子供がまだ赤ん坊である者、そして高齢の両親との同居などが退職理由となっているという。

フィリピン南部医療センターは、ダバオ市内において、新型コロナウィルス感染症患者受け入れの拠点である。しかしながら、病院内部で職員の感染や死亡も確認されており、サラ・ドゥテルテ市長は、第一線で活躍する医療従事者向けに基金を作り、自身の市長としての給与一年間分、2.1百万ペソ全額を寄付することを表明している。

しかしながら、同病院関係者の感染者数増加もあって、基金の予算が枯渇しつつある現状が報告され、当初該当者には一人5万ペソが支給されることになっていたが、今後の支給額を一人当たり3万ペソに減額して設定し、引き続き財政支援を行っていくとしている。