21日(火)、ロケ大統領報道官は、ドゥテルテ大統領が公立学校における対面式での授業を、条件付きながら来年1月から実施することを承認したと述べた。但し、新型コロナウィルス感染症の低リスクエリアであること、つまり緩和された一般的なコミュニティ防疫(MGCQ)下であることが条件となる。また幾つかの私立学校では既に条件付きで授業が行われているが、問題ないとした。
公立学校の対面授業開始については、新型コロナウィルス感染症対策を徹底して実施することが求められるが、ガイドラインでは以下のように設定されている。(一部抜粋)
マスクの着用義務化(マスクを着用していない者は入校できない)
手洗いの徹底
施設の定期的な消毒
体温測定
教室内の人数を15名~20名に設定し、物理的な距離を取ること
集会の禁止
対面授業が許可されても、子どもが新型コロナウィルス感染症にかかるリスクを心配する保護者も多いことから、希望する者はオンラインでの授業を受けることが可能とされた。オンライン授業の教材はフィリピン教育省が準備するとしている。
公立学校の開始は8月24日からとなっており、7月15日現在、全国で2100万人以上の児童生徒が履修登録を完了している。ダバオ地方では、およそ105万人の児童生徒が履修登録を終えており、昨年の116万人から若干減少した。また、私立学校への履修登録者数は約14万人と昨年の19万人と比べると私立から公立学校への転校が目立つ結果となっている。