フィリピン保健省ダバオ支部によると、7月14日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は600名であることが発表された。うち32名が死亡し、373名は既に回復したという。昨日、新たに38名の新型コロナウィルス新規感染者が確認され、ここ最近の感染者数は増加傾向にある。
また、ダバオ市も含むダバオ地方(ダバオ市、ダバオオキシデンタル州、ダバオデルスル州、ダバオデルノーテ州、ダバオデオロ州、ダバオオリエンタル州)における新型コロナウィルス感染者の総数は818名で、うち39名が死亡し、458名が既に回復したと発表されている。
同省ダバオ支部によると、13日の時点で新型コロナウィルスへの感染が確認された人のうち、ダバオ域外からの帰省者及び帰国者の感染者数は205名で、全体の感染者の26.5%を記録したという。またそのほとんどがマニラ及びセブから入境した人であり、ダバオ国際空港が再開し、国内線の運航が始まったことも大きく影響しているとみられている。
ダバオ地方別にみると、ダバオデオロ州は感染者の84%、ダバオデルノーテ州は75%、ダバオオリエンタル州は73%、ダバオデルスル州は34%、ダバオオキシデンタル州を除く、その他のダバオ地域では地域外からの入境者が感染者の大多数を占めるていることが判明している。
ダバオ地域で新型コロナウィルスに感染した患者は行政が指定した特定の病院に入院することになるが、フィリピン南部医療センターによると、現在のところ、地域内の全5963病床数のうち、25%の1495病床のみが埋まっている状態であり、医療崩壊には至っていないという認識を示している。