フィリピン保健省ダバオ支部によると、7月12日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は562名であることが発表された。うち30名が死亡し、373名は既に回復したという。この週末、新たに25名の新型コロナウィルス新規感染者が確認され、ここ最近の感染者数は増加傾向にある。
また、ダバオ市も含むダバオ地方(ダバオ市、ダバオオキシデンタル州、ダバオデルスル州、ダバオデルノーテ州、ダバオデオロ州、ダバオオリエンタル州)における新型コロナウィルス感染者の総数は756名で、うち35名が死亡し、456名が既に回復したと発表されている。
ダバオ市は7月1日から15日まで、緩和された一般コミュニティ防疫(MGCQ)期間と指定されている。同市では市内のバランガイ(行政の最小単位)毎に、新型コロナウィルスへの感染リスクを4つのレベルに区分けして対応している。危険度が最も高く設定されているバランガイ23-C、アグダオプロパー、レオンガルシアのうち、バランガイ23-Cは封鎖指定を受けてロックダウンされおり、市全体では、マスクの着用義務化も議会で可決されている。
今週は15日までとされている緩和された一般コミュニティ防疫(MGCQ)が延長されるのか、その判断に注目が集まっている。同市では経済活動が徐々に再開され、人の流れが増えてきている影響で、新規の感染者は若干増加傾向にあるとはいえ、この流れは加速しそうである。一方ではバランガイ23-Cのように、コミュニティ単位での封鎖は引き続き厳しく設定されていくことが予想される。