8日(月)、在フィリピン日本国大使館はWEBサイトに、フィリピン共和国の首都マニラにおいて、羽田浩二駐フィリピン日本国特命全権大使と先方テオドロ・L・ロクシン・フィリピン共和国外務大臣との間で、円借款2件及び無償資金協力3件に関する交換公文の署名が行われたことを公表した。(以下、 在フィリピン日本国大使館WEBサイトより抜粋)
対象案件の概要
円借款「ダバオ市バイパス建設計画(第二期)」
【供与限度額348億3,000万円】
ダバオ市は、フィリピン国内において第3位の人口規模(約163万人)を有するミンダナオ島の最大都市です。同市は、近年高い経済成長を遂げており、今後もミンダナオ島の経済の牽引役として、その重要性が一層増すことが見込まれています。
本計画は、このような状況を踏まえ、フィリピン政府による港湾部と同市南端を結ぶバイパス道路整備を支援します。日本の質の高いインフラ投資による支援を通じて、道路交通容量の拡充、都市内交通と通過交通の分離を行い、物流の改善、交通渋滞の緩和を促進します。
この計画の実施により、ダバオ市南端から主要港への所要時間は約90分から約50分に短縮する見込みであり、同都市圏の経済活動の活性化、対外投資促進が期待されます。(抜粋)
尚、2015年に、第1期にあたるダバオ市バイパス建設計画(南・中央区間)の円者間契約の調印がなされた。供与限度額は239億600万円、金利は0.1%、償還期間40年(据置期間10年)、調達条件は日本タイド、特に本邦技術活用条件(STEP)が適用され、トンネル区間建設に係る掘削技術等の日本の技術の活用が期待される。
ダバオ市は近年、人口増加に伴い、住宅やオフィスビルなどの建設工事などが増加傾向にあり、また中間所得層も増えているため車両の数も増えている。その中で市内の交通渋滞は深刻化してきており、フィリピン政府は市内の国道の拡張やダバオ地方の道路整備など急ピッチで進めている中、本事業に対する地元の期待は大きい。