新型コロナウィルス(以下、Covid-19)のパンデミックにより、世界中で人々の移動が制限される中、公共交通機関の利用を回避する傾向が拡大している。ダバオでもジープニー内での乗客同士の間隔を確保するなどの対策が取られているが、ここにきて最も伝統的な移動手段である自転車が、にわかに注目され始めている。
サラ・ドゥテルテ市長も自転車レーンの必要性とその他の要件を含むルート計画の提示を示唆するなど、その注目度は行政レベルまで広がっている。市長は、自転車は環境と公衆衛生にとってより優れた健康的な選択肢であると述べる一方、安全性への懸念についても言及している。自転車レーンの設置には道路の整備も必要となってくるため、課題は山積だ。現にダバオ市の幹線道路では、荷物の積み下ろしやジプニーの乗降車などで、すでに最も外側のレーンは使用されているという場所が多い。歩行者や自動車とのすみ分けをどう進めるかが重要なカギとなりそうだ。
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