フィリピン保健省ダバオ支部によると、5月10日現在、新型コロナウィルスに感染したダバオ市内の患者の総数は159名であることが発表された。うち20名が死亡し、82名は既に回復したという。
ダバオ市では4月4日から26日まで強化されたコミュニティ防疫施策を導入していたが、その措置を5月15日まで延長し、より一層厳しい都市封鎖施策を取っている。 しかしながら、集団感染が疑われるケースも発生し、市内複数のバランガイ(行政の最小単位)でロックダウン(封鎖)という事態を招いている。
強化されたコミュニティ防疫(ECQ)の期限は今週金曜日の5月15日である。そのため、今週は市がどのような決定を下すのかが焦点となる。強化されたコミュニティ防疫より、緩やかな制限の一般的なコミュニティ防疫(GCQ)に移行するのか、あるいは引き続きECQを継続するのか、その決定に注目が集まっている。
一般的なコミュニティ防疫(GCQ)に移行することができれば、制限付きではあるが多くのビジネスが再開可能となる。ただ一方で、ダバオ市の新型コロナウィルス感染者は爆発的な規模ではないにせよ日々確認されている状況であり、難しい判断が求められそうだ。