ダバオ市のSMラナンプレミアで開催された、地域イノベーションコンテスト展示会(Regional Invention Contest and Exhibit 以下RICE)にて、科学技術省(Department of Science and Technology 以下DOST)のFortunato Dela Peña氏は、社会問題の解決に向けて、産学連携プログラムへの協力を呼びかけた。
Dela Peña氏は、産学連携を推し進めるプログラムとして、「フィリピン経済活用のための共同研究開発(Collaborative Research and Development to Leverage Philippine Economy 以下CRADLE)」を説明した。このプログラムでは国内の様々な産業で、教育・研究機関と企業のパートナーシップ締結が進められている。
CRADLEの成果物として、バナナのプランテーションであるHijo Plantationと、フィリピン南部の大学が共同研究を行い、バナナの感染症の早期信号を送信する技術を開発したことが挙げられた。
DOSTは、10月に開催されたRICEに8千5百万フィリピンペソの予算を割り当てており、経済、環境、社会問題を産学連携から生み出されるイノベーションで解決してく姿勢を示した。イベントでは学生と民間企業で構成される37の展示が行われた。
産学連携は、社会問題を解決する糸口になるとして、各国で取り組みが行われている。ダバオ市の企業や大学からも、社会を変えるイノベーションが生まれることを期待したい。