農民組合(Unyon ng mga Manggagawa sa Agrikultura)のAntonio Flores氏は電話インタビューの際、国内で懸念視されている厳しい気象変動について、特にミンダナオ内の小規模農家が酷く影響を受けていると述べた。
農家は時季の移り変わりを熟知しており、雨季や乾季を予測することができる。例として雨が降ることになった場合、農家は雨季の最中でも育つ根菜といった代替作物を植える。
しかしFlores氏の調査によれば、10軒の農家のうち、2軒だけが1.5〜2ヘクタールの大きな土地を有しており、ミンダナオ内に点在する農家の大半は、耕作が可能な自身の土地を持っていないそうだ。そしてこれにより、彼らは時季の変化に対処できる代替作物を植えることができないとのこと。
農業省(Department of Agriculture:以下DA)は様々な介入を通じて問題に取り組むことを保証しているが、農家が耕作可能な土地を持っていないことが問題の根本であるため、DAの対策は十分ではないと氏は指摘している。