ダバオ市政府はこの度、昨年フィリピンを襲った熱帯暴風雨「ウスマン」によって被災した5つの州に対する1000万ペソの救済基金の提供準備が整ったことを発表した。
市議会は1月3日に開かれた臨時会議で、1000万ペソにおよぶ資金援助を承認した。ダバオ市の行政官であるZuleika Lopez弁護士は、アルバイ州、南および北カマリネス州、ソルソゴン州、ならびに東ミンドロ州への資金援助を要請した。
これら5州にはそれぞれ100万ペソの資金が提供される予定であり、残りの500万ペソは特に被災状況が深刻なアルバイ州、南カマリネス州およびソルソゴン州への食糧・救済援助として使用される。
災害の影響を受けた世帯数はそれぞれ、東ミンドロ州が168,811世帯、ソルソゴン州が177,002世帯、アルバイ州が286,641世帯、南カマリネス州が522,495世帯となっている。そして今回、最も被害を受けたのが北カマリネス州だ(642,710世帯)。
ダバオ市は特に災害時などにおいて、フィリピン国内のその他地域への援助を差し伸べる準備が常にできている。これは国の結束強化にも繋がるだろう。