2017年に創立100周年を迎えたミンダナオ最大の公営病院、南フィリピン医療センター(Southern Philippines Medical Center、以下SPMC)は、ダバオ市だけでなく、ミンダナオ各地からの患者にもサービスを提供している。
一方でSPMCでは、一日に数トンもの医療廃棄物が発生している。しかし同病院は最近、これら全ての廃棄物を処理できる技術を習得したことを発表し、10月29日には、フィリピン国内初となる、医療廃棄物管理処理施設の落成式を行った。
本技術はフランス企業Bertin Technologiesが開発したものであり、同社の『Sterilwave 440』は廃棄物を細かく砕き、熱して粉末状態にする。その後、シリンジや使用済みテストストリップ、繊維廃棄物といった感染性廃棄物を滅菌してくれる。これにより、発生した感染性廃棄物は通常のゴミへと変換され、環境汚染をせずに廃棄物を適切に処理できる。
感染性廃棄物の取り扱いは作業員にとっても危険なものであるが、本技術が導入されたことにより、ゴミは無害なものへと変わり、扱う側も安全だ。そして何よりも、これらを廃棄するための大きなスペースも不要になる。
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