ニコラス・カウフマン弁護士は、国際刑事裁判所(以下ICC)におけるロドリゴ・ドゥテルテ前大統領の人道に対する罪をめぐる訴訟について、弁護人の辞任を正式に申請した。カウフマン氏は、これまでの活動に対する感謝と前向きな見解も示した。
申請後に発表された声明の中で、カウフマン氏はドゥテルテ氏を代理した期間を振り返り、前大統領の弁護を務めたことは名誉であり特権であったと述べた。
カウフマン氏は「前大統領を代理できたことは私にとって名誉であった。彼と、私の取り組みに対して評価を示してくれた何千人もの支持者の双方に感謝します」と語った。また、自身の離任後もICCで弁護を担当するチームに対して信頼を示した。
さらに、「辞任が承認されれば、タタイ・ディゴン(Tatay Digong:ドゥテルテ前大統領の愛称)を安心できる手に委ねることになると確信している」と付け加えた。メッセージの最後には、ドゥテルテ氏とその家族、そしてフィリピン国民への祝意を述べた。
カウフマン氏は、自身の関与が確認手続きに限定されていたことも明らかにした。辞任申請書によると、前大統領との契約は1年間のみ有効であり、3月31日にすでに満了しているという。
この申請は、ドゥテルテ氏に対する3件の人道に対する罪を扱うICC第3予審裁判部の承認を待つ必要がある。
一方、サラ副大統領は、オランダ・ハーグのドゥテルテ通りに集まった支持者や世界各地のフィリピン人に向けてメッセージを発した。支持者に向けた発言の中で、副大統領は、ドゥテルテ前大統領が自身の置かれた状況を「犠牲」と捉えており、支持者が屋外で待機し続けることを望んでいないと明らかにした。
サラ氏は「父は、自身がICCにいること自体がすでに犠牲だと言っていた。そのため、皆さんがドゥテルテ通りで無理をし、犠牲を払う必要はありません」と述べた。
代わりに、国とフェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領のために祈り続けるよう支持者に呼びかけたという。
またサラ・ドゥテルテ副大統領は、ドゥテルテ前大統領が「支持者はまだこの暑い中、外にとどまっているのか」と気にかけていたエピソードも紹介し、「あまり暑い場所にいないよう伝えてほしい」と話していたことを付け加えた。
サラ副大統領は、海外在住のフィリピン人は国内の人々よりも日差しに慣れているようだと冗談交じりに語り、「フィリピンでは暑いと日陰に隠れるが、皆さんは太陽の下を楽しんでいるようだ」と述べた。




