【News】ダバオ川、濾過システムの導入によって生態系の保護と回復を急ぐ

ダバオ川流域管理連合の関係者は、ダバオ川に垂直ヘロフィート濾過システム(以下VHFS)の導入が急務であると述べた。関係者をを代表してバカルトス博士は、リン酸塩、浮遊物質、糞便性大腸菌のレベルが上昇しているため、ダバオ川沿いへのVHFS配備を拡大する必要性を強調した。

科学技術省ダバオ地方事務所(DOST11)との協力により、VHFSの設置は川沿いのさまざまな産業で開始された。最初の取り組みでは、養鶏と食品加工部門を対象とし、その結果、川沿いにおよそ5つのVHFSユニットが設置された。ダバオ川の中流と下流に配置されたVHFS は、これらの地域に集中する産業廃水の排出を対象としている。

2019年から2022年にわたるダバオ川流域の健康スコアカードのデータを強調し、バカルトス氏は重要な統計データを明らかにした。報告書では、流域内の固有両生類、爬虫類、鳥類、植物、高地林、マングローブの約60～40％が中程度の状態であることが示された。さらに、哺乳類、植物、森林における種の多様性の深刻な欠如が浮き彫りになり、流域の森林被覆の枯渇が強調された。

バカルトス氏は、河川の健全性を取り戻すために森林被覆の増加と上流での採石活動の削減を提唱した。ダバオ川の活力と生態系のバランスを強化する取り組みが中心となる中、行動への呼びかけは依然として緊急性を帯びている。今後は生活排水を大量に排出する可能性がある、住宅地や病院へのVHFS設備も視野に入れ、生態系の安全を守る必要がある。