環境保護団体「Interfacing Development Interventions for Sustainability(以下IDIS)」とエコウェイスト連合は、ダバオ市で高濃度の鉛を含むスプレー塗料が販売されていることに不快感を表明した。高濃度の鉛を含むエアゾール塗料が、あたかも合法的かつ安全に使用できるかのように店頭に並んでいることに衝撃を表明している。
鉛入りスプレー塗料の販売は、環境天然資源省(DENR)が発行した鉛入り塗料を禁止する化学物質管理令やダバオ市条例番号0461-18に反しており、特に90ppmを超える鉛入り塗料の製造、流通、販売を禁止している。しかし、国連が支援する国際鉛中毒予防週間(10月22日~28日)に実施されたサンプリングで、鉛含有量が90ppmを超える塗料がダバオ市で購入可能であることが判明した。
エコウェイスト連合のマニー・アロンゾ氏は、これらの製品がおもちゃ、自転車、家具、電化製品などの装飾に使える万能アイテムとして宣伝され、子どもたちに重大なリスクをもたらしていることに懸念を表明した。子どもたちは、脳や神経系へのダメージ、発達の遅れ、注意欠陥、成績不振など、鉛への暴露による悪影響を非常に受けやすいとアロンゾ氏は語った。
これらの塗料が家庭や仕事場など、人々が長時間過ごす空間で一般的に使用されていると、長時間大量の鉛を吸い込んで死ぬ可能性もあるため、老若男女を問わず、誰にとっても危険である。IDISとエコウェイスト連合は、ダバオ市政府に対し、市民の安全と環境に重大な脅威をもたらすこれらの製品の店頭販売を速やかに対処するよう求めている。
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