【News】保健省ダバオ地方事務所、エルニーニョ現象に伴う疾病に注意喚起

農業
写真:ネグロスのサトウキビ畑

保健省ダバオ地方事務所(以下DOH-Davao)は、エルニーニョ現象に伴って発生する可能性のある病気について警告を発している。フィリピン大気地球物理天文局(以下Pagasa)が7月から9月にかけてエルニーニョ現象がフィリピンを襲うと発表した後、DOH-Davaoは天候の急激な変化による病気に発生について国民に通知した。

DOH-Davaoが想定している病気は、下痢、水不足による下痢・皮膚感染症、赤潮の影響を受けた魚を食べることによる食中毒・呼吸困難・嘔吐、通常高温により引き起こされる、疲労困憊・熱痙攣・熱中症などである。それ以外にも、コレラや腸チフス、デング熱やマラリアといった媒介感染症も予想されている。

このような病気と闘うため、DOH-Davaoは、フィリピン人が健康を維持するためのヒントとガイドラインを発表した。内容は次の通りだ。①水源が清潔であることを確認すること。②水を節約し、適切に使用すること。③十分な水分補給をすること。④長時間太陽の下にいるのを避け、やむを得ず外出する場合は日焼け止めを使用すること。⑤薄手の服や着心地の良い素材の服を着ること。⑥日差しの強い時間帯は屋外での活動を避けること。

DOH-Davaoは、水を媒介とする感染症を中心に、全ての感染症に目を光らせており、吸水が不足する場合に備え、医療施設や病院、地方自治体に対して勧告を出している。「我々は毎週、または医療施設や保健所から報告された疾病の数が急増していることを検知した場合に、継続的な監視を行なっている」とDOH-DavaoのGerna M. Manatad局長は語った。

エルニーニョ現象に際し、農業への懸念のほかにも人体への悪影響が目されている。普段DOHの情報に触れることが少ない層にもガイドラインの情報が正しく届くよう、広報への注力も必要だ。日本も現在フィリピン以上に暑い日々が続いている。無理をしすぎないよう、いつも以上に健康には気を遣いたい。

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