アポ山の裾野に広がるダバオ市、そのLopez Jaena streetsの一角に「ロゲンイン(Rogen Inn)」という宿泊施設が佇んでいる。当宿泊施設は2022年4月に開業して以来、しばしばコンドミニアムやホテルに間違われてきた。
それは、3つの7階建てビルと広々としたロビー、南棟の最上階に備えた機能的なホール、大きな駐車場といった、ホテルのような雰囲気ゆえだろうと、当宿泊施設マネージャーであるGene Bangayan氏は語る。
また同氏は「ここはホテルのようなサイズだしホテルのような快適さを確約しているが、あくまでもホテルではなくインである」と説明している。当宿泊施設はホテルではないので、キッチンやオリジナルのレストランはない。その代わりに、ダバオでおすすめのレストランが施設内に併設されており、宿泊客はそこで食事をできるようになっている。それらのレストランには、美味しいマグロやシーフード料理で有名な「マリーナ・ツナ・シーフード(Marina Tuna Seafood)」も含まれていて、宿泊客に当該レストランの無料朝食を提供している。
Bangayan氏の息子であるWesley氏は、マリーナ・ツナのフランチャイズを獲得し、当宿泊施設と連携を結んでいる。同氏は、ロゲンインでのマリーナ・ツナのサービスは他の支店に比べ特徴的だと語る。「食べ物の調理は注文を受けてから全てキッチンにて行い、事前に調理しているものはない」という。他にも、ロゲンインは沢山のレストランと連携している。こちらがレストランの一覧だ。
- Rogen Inn Lounge Cafe & Bar:ロゲンインオリジナルのカフェバー
- Vines:タイ料理専門店
- Samgyupsalamat:サムギョプサル食べ放題の韓国料理店
- Boiling Crabs:ダバオ1のシーフード料理を謳っている店
- Habi at Kape:ホットチョコレートで有名なカフェ
- Yo Froz:F. Torres St.沿いにチェーンのカフェがあり、フローズンヨーグルトで有名。近日オープン予定。
- ファミリーマート:こちらはレストランではないが合わせて紹介する。日本人お馴染みのファミマ。近日オープン予定。
約10ヶ月の運営の中で、当宿泊施設はこれらのレストランによって地元の人々の人気を博してきた。昨年9月にオープンしたマリーナ・ツナは、刺身、ジューシーなアドボ(フィリピン伝統料理の醤油味の煮物)丼、マグロのパンガ(顎肉)、マグロの頭と目玉のパクシウ(フィリピン伝統料理の酢漬け煮)、カレカレ(フィリピン伝統料理のピーナッツバター味の煮物)など10種類のマグロ料理を提供している。朝食では、卵、ソーセージ、コーンビーフ、厳選されたパン、ライス、カカニン(フィリピンの餅菓子)、新鮮なフルーツ、コーヒーが提供される。
加えてこのレストランはダバオの美食家の目にも留まりつつあり、空芯菜炒めといった肉や野菜料理も提供しているので、シーフード好き以外も楽しめるとWesley氏は言う。また、週末にはビュッフェ形式のランチを1人549ペソで提供している。同氏は「私たちはこの町に住んでいる宿泊客と美食家たちにとっての付加価値を当宿泊施設に与えている」とコメントした。これらのレストラン以外にも、当宿泊施設にはElements Salonがあるので宿泊客はセルフケアを受けることができる。
さらに、ロゲンインは立地も非常によく、ショッピングモールや病院、レジャー施設が徒歩圏内である。Wesley氏によると、当宿泊施設の客室占有率はオープン当初の3部屋〜5部屋から大幅改善され、今では全客室328部屋の内半分近くが常に埋まっている状態だと言う。そして宿泊客の大半が地元の人々だそう。Bangayan氏は、ゲストたちは実際に宿泊することで、当宿泊施設が伝統的な「ホテル」ではなく、観光業に認められた型破りな「イン」だと知ることになるだろうとコメントを残している。予約するサイトにもよるが、2022年1月現在、当宿泊施設は2人で一泊約1850ペソ(4440円)程で宿泊可能だ。宿泊しながらダバオの美味しい料理まで楽しめてしまう格安の「イン」にぜひ宿泊を検討してみてはいかがだろうか。
【ホテル内の様子】
Rogen Inn
公式Facebookページ:Rogen Inn
Agoda予約ページ:ローゲン イン(Rogen Inn)