秋分も近づいているのに、肌では炭酸を欲している人も少なくない今日このごろ。ダバオの至る所で目に入っていた「コカ・コーラ」がなくなったのには、大きな理由があった。
コカ・コーラビバレッジフィリピンの関係者は、同国の砂糖の供給問題により、ダバオ市の同社の工場が一時的に操業を停止したことを確認した。
コカ・コーラビバレッジフィリピンの企業・規制担当ディレクターであるフアン・ロレンゾ・タニャーダ(Juan Lorenzo Tañada)氏は、2022年8月30日火曜日の上院ブルーリボン委員会の公聴会で、供給不足の影響を受ける事業所は、ダバオ、イムス、カビテ、サンボアンガ、そしてナガであると述べた。
同氏は、公聴会でリサ・ホンティベロス(Risa Hontiveros)上院議員の質問に対し、「日常的に、一部の工場で一時的に操業を停止することがある」と答えた。
また、停止中の工場の労働者は出勤する必要はないが、給料や賃金は支払われていると同氏は続けた。
これに先立ち、コカ・コーラは記者声明の中で、国内供給の不足を補うために政府が15万トンの砂糖の輸入を計画していることを受け、飲料業界は45万トンの精製糖が必要になると発表した。
日本に住んでいる方にとっては信じがたいかもしれないが、ダバオでは今、本当にコーラがない。年中暑いフィリピンでは、子供やお酒を飲めない大人にとって死活問題だ。一日も早い復活を祈るばかりである。