毎年恒例のアラウ・アン・ダバオは、2022年もオンラインで開催されている。そして、3月1日におこなわれた式典において、ダバオ市で活躍した個人や団体、企業が表彰されるイベントがおこなわれた。また、表彰された246の個人、団体、企業のうち8名が「ダバオ市民のヒーロー」として称えられた。どのような人たちがヒーローとなったのだろうか?
今回ヒーローとして表彰された8名は、職業や性別もさまざまだ。
- 炎上する車から子どもとその祖母を救った警備員
- コロナ禍で経済的に苦労している家庭の子どもに学習用具を提供した教育者・市議会議員・フリーランスバイオリニスト・起業家
- オンライン授業用の動画撮影を支援したマルチメディアサービスのオーナー
- 海岸環境の修復に尽力するNPOをボランティアとして支援するオーストラリアの不動産会社の管理職
- デイケアの先生として28年働いてきた59歳の教師
- 環境や野生生物保護に取り組み、その後フィリピンのごみゼロ運動へとつながってきたことで非常に有名になった人物
- バレンタインデーに自殺しようとしていた男性を救出した警官
- Baguio地区Carmenの滝を見に来て、その後川を渡ることができなかった観光客を助けた団体メンバー
どの人も、ダバオ市やそこに住む人たちのために素晴らしいことを成し遂げている。まさに、ダバオ市民のヒーローといえよう。
238の民営企業は、ビジネスの発展、都市開発、環境・粗大ごみの管理・美化活動、教育、医療など、さまざまな分野のなかで特に貢献したところが選ばれた。また、納税額トップ10の企業も紹介され、
- Davao Light and Power Company
- Therma South, Inc
- Philip Morris Fortune Tobacco Corporation (PMFTC) Inc.
- Huawei Technologies Phils. , Inc.
- Holcim Philippines, Inc.
- Samsung Electronics Phils., Corp
- PHILSAGA Mining Corporation
- Coca-Cola Beverages Philippines, Inc.
- Supervalue, Inc.
- SM Supermarket Davao
- Mindanao Shopping Destination Corp – SM Davao Department Store.
が表彰された。
ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、式典の中で、今回表彰された個人や企業、団体がダバオ市の経済的な成長や発展に寄与したと賞讃した。また、ビジネスのトップで活躍した企業や、高額納税企業にも感謝を述べると、地域社会や団体、個人がおこなう計画や事業を実現することができていると言葉にした。
サラ市長は、アラウ・アン・ダバオは全ダバオ市民が寛大さ、やさしさ、愛をお互い伝え、ダバオ市を活気に満ちた街にするものだと述べた。誰かのために一生懸命になって働いたり、行動にしたりする人たちが、ダバオ市にもたくさんいる。一人ひとりの優しさや思いやりが、アラウ・アン・ダバオをとおしてさらに伝わりあえばと思う。