【News】ダバオ市、「ホームレスの人たち向けのメンタルクリニック」を開設

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ダバオ市はキリスト教やイスラム教などのさまざまな宗教だけでなく、部族も存在し、それぞれが共存している。そして、ダバオ市は「ホームレス」の人たちにも支援の手を伸ばした。この度完成したホームレスの人向けのメンタルクリニックは、フィリピンでは初の試みとなった。

ダバオ市長のサラ・ドゥテルテ=カルピオ氏は、1月21日金曜日、ホームレスの人向けのメンタルクリニック(Mental Wellness Center for Homeles)の開所を祝った。同施設の建設には260万ペソが充てられ、市内のPoblacion地区Claveria通りにある南フィリピン医療センターの敷地内に建てられた。2021年2月に建設が始まった同施設は、精神的に困っているホームレスの人たちの治療だけでなく、外来患者のカウンセリングもおこなう。

サラ市長は、開所にともなっておこなわれたオンラインでの式典にて、ホームレスの人たちの気持ちや心の健康を守る役割を担い、毎日路上で過ごすために精神的な病に陥るリスクが高い人達を救うと述べた。そして、ホームレスや精神的に病んでいる人たちを守るだけでなく、周りにいる精神的に病んでしまいそうな人たちに対応し、地域社会の関心を高める役割も担ってほしいと述べた。最後にサラ市長は、この施設が、全員が助け合い、困難を乗り越えたり、心の健康を維持したり、メンタルヘルスの重要性を訴えたりすることにつながってくれたらと思うと述べた。

また、同施設長となるAnnaliza Malubay氏は、このような施設はフィリピンで初めてとなるため、ダバオ市役所は偉業をなしたと述べた。そして、「ダバオ市にはホームレスの避難所はありますが、特別なニーズがあるのでここで診る患者とは一緒にできません。そして、この特別なニーズこそ、ダバオ市役所が力を入れているところなのです」と語った。そして、避難所だけでは十分ではないので、安全を提供するのではなく、全体的な支援が必要なのだと述べた。

将来的には治療を必要とする人も、そうではない人も対象とした生計を立てるためのプログラムをおこなう予定だと、Malubay院長は述べた。同施設の稼働により、ダバオ市はホームレスの人たちにとっても住みやすくなってくることだろう。

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