【News】日系支援のダバオ市バイパス道路トンネル工事、本格的な掘削工事がスタート

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2021年9月13日(月)、フィリピン公共事業道路省(DPWH)は清水建設や竹中土木、地場企業のウルティコンらを中心とする、共同企業体(JV)と正式に契約を結んだダバオ市のバイパス道路建設に関して、新型コロナの影響で工事開始が遅れていたが、本格的なトンネル掘削工事を数日以内に着工すると公表した。

バイパス道路建設工事の中でも特に注目されているのが、工事区間10.7㎞のうち、全長2.3㎞にも及ぶ山間部のトンネル工事である。フィリピン公共事業道路省(DPWH)によると、山間部にこれだけの長さを誇るトンネル工事はフィリピン初であるということであり、フィリピン人技術者のトンネル掘削に関するスキル向上が期待されるという。

ダバオ市バイパス事業は、国際協力機構(JICA)がフィリピン政府に対して円借款貸付契約で行うもので、ダバオ市バイパス建設事業(第二期)の借款金額は348億3,000万円と公表されている。同省の報告書によれば、トンネル掘削は全長2.3㎞、高さ8m、幅10mにも及ぶ山間部のトンネル工事はジャンボ掘削機やコンクリート吹付機がそれぞれ4台ずつ稼働しトンネルの北側と南側からそれぞれ掘削が行われる。

ダバオ市バイパスプロジェクトは、ダバオ市トリル地区シラワンからパナボ市までを結ぶ全長45.5㎞で、第一フェーズの第1区画が10.7㎞、第2区画が12.8㎞、第3区画が6.1㎞、第二フェーズの第1区画が2.7㎞、第2区画が3.5㎞、第3区画が9.7㎞となっている。バイパス完成前は移動に1時間44分掛かるところが、完成後は49分に大幅に短縮される。大型トラックなどが市内を通り抜ける必要がないことからも悩ましい市内の渋滞も緩和できる見込みである。

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