【News】ダバオ市観光局は公衆衛生対策不足の観光施設に対して監視を強化

サマル島
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2021年5月4日(火)、ダバオ市観光局(CTOO)はダバオ市トリル地区のホテル及びリゾート施設が営業に必要な新型コロナウィルスの感染拡大を防止するための公衆衛生対策を実施していなかったとして、この施設に対し営業停止命令を下すよう関係機関に通知した。

観光局の所長は地元紙のインタビューに応じ、およそ2週間前に観光局職員が施設への査察を実施した際、新型コロナウィルス対策でこの施設は25名までの収容人数制限がある中、60名のゲストが施設内に滞在し、また禁止されている酒類の販売及び提供も確認されたという。

このことを受けて観光局は、施設の営業停止を命じ、営業許可書を取り消すよう所管する関係機関に通知したということである。また、近くこの施設を運営していたオーナーは公衆衛生対策違反等でダバオ市から告訴されることになるであろうとコメントしている。

観光局によると、5月4日時点で市内にあるその他のホテル及びリゾート施設が同様に公衆衛生対策を怠っているという報告はないとしながらも同局としては今後も関係機関と協力しながら最低限の公衆衛生対策がきっちりと取られているか監視を強化していくとしている。

また、特にマリロッグ地区では必要な営業許可書を自体を取得していないホテルや施設リゾートが90%以上に上る可能性があるとして、対策を今週中にまとめた上で、今後はこの地区に対し重点的な監視と査察を実施していく予定だと付け加えた。

ダバオ市のホテルやリゾート施設は、収容人数制限や公衆衛生対策の義務化等あるものの営業自体は必要な許可を取得した上で可能な状態となっている。しかしながら、市は夜間外出禁止令を発出し、不要不急の外出自粛を市民に求めていることからも人の流れは抑制されており、宿泊・観光業は1年以上も厳しい状況が継続している。