【コラム】コロナ禍で生まれ変わる?田舎の生活モデル

…とまあ、私なりにこのグラフ結果を分析してみると、こんな感じです。なるべくしてなっている、という感じがするのと、それでもこのくらいで済んでいるのは、やはり高温多湿の地域はコロナには強いということなのでしょう。

ちなみにダバオオリエンタルだけでなく、ダバオおよびその周辺のデータはこちらです。これまた図示されたデータがどこにもなかったので自分で地図に細工して作りました。水色の文字が現在の感染者数、黄色の文字がその町の人口でその感染率を算出して、何人に1人くらいの割合で感染者が出ているかを示したものです。

これを見ると、都市部ほど感染が広がっており、田舎に行くほどそうでもないというのが分かります。交通の便が悪いこと、基幹産業があって人や物資の往来が多かったりしないことが、逆にここでは強みとなっているわけです。

さて、ここまでは数字ばかり見てきましたが、ここからは「で、実際どうなの?大変なの?」という話です。これは、先に答えを言ってしまうと「びっくりするほど、あんまり大変じゃありません」。まず、田舎は食材が周辺で獲れるので、物流に多少の影響が出ていても、新鮮な食べ物が比較的安価で継続的に入手できます。非常時は一次産業が中心の田舎が強い、というのは戦時中の疎開を彷彿させます。

地元でとれた食材でこどもたちとバーベキュー。炭も網も自家製。