【News】ダバオ市内の酒類販売禁止令、再度導入決定

酒類販売禁止

29日(木)、ダバオ市のサラ・ドゥテルテ市長は、市内における新型コロナウィルス感染拡大が酒の席で友人や知人などの集まりから発生しているということを踏まえ、11月2日(月)早朝5時から年末まで、酒類自体の販売を禁止した酒類販売禁止令を再度導入すると発表した。

29日(木)に発行された市長令59号によると、酒類販売禁止令が施行された後は、アルコール類の販売、提供、公共の場所においての摂取等一切が禁止され、飲食店や民間企業、個人事業主などの違反者には、営業停止命令が、一般人の違反者は逮捕されるということだ。

市長令59号の発表にあわせて、サラ・ドゥテルテ市長は、全てのバランガイ(行政の最小単位)、関係機関に管轄する域内で違反がないか、遵守されているか徹底的に監視するように命じ、違反者を発見した場合、速やかに店舗や事業所を閉鎖するよう指示した。

ダバオ市における酒類販売禁止令は、最初4月6日に導入されて以降、9月21日に解除されるまで約半年間も継続されていた。解除された後も感染の再拡大を受けて10月15日から販売や提供時間を夜7時から翌朝5時までは禁止と短縮していた。今回の再施行される酒類販売禁止令は、最初に施行されたものと同様にアルコール類の販売、提供、公共の場所での摂取を24時間禁止するものである。

こうした厳しい措置の背景には、市内における感染再拡大の影響で、受け入れ病院の病床数がひっ迫している状態がある。フィリピン南部医療センター(SPMC)によると、同病院の病床数は既存の100%に達しており、追加で一時的な受け入れ態勢を強化しているという。

フィリピン保健省ダバオ支部によると、28日(水)現在のダバオ地方における新型コロナウィルス感染者は4976名に達し、1,108名が治療または自主隔離が必要な状態で、181名が死亡している。また、ダバオ地方の総感染者数のうち3,369名はダバオ市内で感染が確認された患者であり同地方の74%を占めている。