【News】コロナ下でもダバオ地方の履修登録者数は昨年を上回ると予想

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27日(月)、フィリピン教育省ダバオ支部は、ダバオ地方における公立学校の20年度履修登録者数を公表した。同地方での新型コロナウィルス感染拡大の影響で、今年度の授業の開始が8月24日からと大幅に遅れたものの、履修登録者数は昨年度と同等か若干上回る見込みであることがわかった。

同省ダバオ支部によれば、7月24日(金)時点において、ダバオ地方で履修登録者数を終えた児童及び生徒はおよそ1.06百万で、9月まで履修登録の受付が延長されたことを鑑みると昨年度の履修登録者数、1.16百万人を上回るであろうという見方を示した。

フィリピンでは、履修登録が始まった当初、新型コロナウィルス感染症の影響で両親や保護者が収入あるいは仕事を失ったことから、子どもたちが学校に通うことが難しいのではないかという見方がされていたが、ダバオ市ではそのような親、保護者を持つ子どもたちのために、奨学金を設立して、経済的な支援を実施している。

ただ、教育省ダバオ支部は、データを分析した結果、ダバオ地方で昨年度、およそ20万人が私立学校に通っていたが、今年は24日時点で8万人のみしか私立学校に履修登録しておらず、全体的に見れば、学費の高額な私立学校から公立学校への転校がトレンドになっているという報告を述べている。

実際に、労働雇用省ダバオ支部は、ダバオ地方では新型コロナウィルス感染拡大の影響で、民間企業や事業体、1万社が倒産や業務縮小、20万人の労働者が解雇もしくは収入減という深刻な状態に陥っていると報告しており、地元経済は深刻な影響を受けている。