南フィリピン医療センター(以下、SPMC)に、生後2か月の乳児が新型コロナウイルス(以下、Covid-19)を患い、入院中であることが分かった。
5月6日現在の保健省ダバオ地域のCovid-19に関する地域状況報告によると、生後2ヶ月の赤ちゃんは、同地域で呼吸器感染症と診断された3人目の乳児であるとされている。Covid-19への感染が明らかになった乳児は、SPMCで生まれた直後、2ヶ月間新生児集中治療室に収容され、先天的に患っていた病の手術を受けていたという。2ヶ月後の4月25日に無事退院となったが、5月2日、非常に重度の肺炎を発症し再入院となり、その後Covid-19の陽性が確認された。
SPMCの関係者は、同乳児の感染経路は確認できておらず、SPMCに再入院する前には、パナボ市の病院で診察を受けていたことを明らかにした。現在乳児の容体は安定しており、小児集中治療室で酸素マスクを着用しながら、監視下にあるという。
Covid-19が流行しだした当初は、高齢者の発症率・死亡率が高いとされ、注意喚起がされていたが、現在はむしろ若年層の感染者が増えているのが世界的な傾向だ。ダバオ市は、厳しい外出制限などが功を奏し、爆発的な感染拡大は防げているが、他地方からの入出を正常化させれば、感染の第2派が来ることは容易に想像ができ、一刻も早いワクチンの開発が望まれる。
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