ミンダナオ開発庁(Mindanao Development Authority)の関係者であるロメオ・モンテネグロ氏は、ミンダナオにおけるバーター貿易活動において、木製の商船の利用を呼びかけている。これは、BIMP-EAGA(ブルネイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン-東ASEAN成長地域)がミンダナオでの同貿易復活したことに伴い、木船の利用を促しているためである。
バーター貿易は重さ5千トン以下の木船に載せた少量の商品の交換を指しているが、現在の国際海事法では木船での貿易が禁止されており、鋼鉄製の船舶のみが国際水域を航行することを許可されている。しかし一方で、木船の方が数時間で貿易ルートを航行できることから、小規模の貿易業者が鋼鉄船を使うのは非論理的であるとモンテネグロ氏は指摘している。
同氏は引き続き木製商船を支持し、近隣諸国からの支持も呼びかけている。また、2018年11月にBIMP-EAGAと東南アジア諸国連合の間で、安全基準ならびに木船検査に関する覚書が締結されていることも説明した。