11月14日、ダバオ市議会内に飾られているドゥテルテ大統領、その娘の現市長等の肖像画が、フィリピン国民的英雄の肖像画へと交換され、当日市議会を訪れた多くのメディア関係者らの関心を集め、話題となっている。
今回新たにホールの「顔」として肖像画に描かれているのは、フィリピンの国民的英雄である、ホセ・リサール、マルセロ・ヒラリオ・デル・ピラール、アンドレス・ボニファシオ、アントニオ・ルナの4名。ホセ・リサールとマルセロ・デル・ピラールは、スペイン植民時代に、フィリピン独立運動に取り組んだことから「国民的英雄」と称されており、アンドレス・ボニファシオは、スペインの植民地支配からの独立を目指すフィリピン独立革命のリーダーの1人。そしてアントニオ・ルナは、フィリピン初の軍事学校を創設し、米比戦争ではフィリピン第一共和国の最も優れた将校であったとされている。
ダバオ市副市長パオロ・ドゥテルテによると、今回フィリピンの国民的英雄を選んだ理由として、フリーメイソンの英雄であることを挙げており、国に仕える公務員として、これらの国民的英雄から与えられる影響力やインスピレーションを忘れないためだと語っている。
9月に実施された覚書に沿って、今後も役所や公立施設の壁などに、フィリピンの国民的英雄に関する写真や肖像画を飾る動きを国内で広めていく。