サマル市(通称・IGACOS:Island Garden City of Samal)は、「サマル島–ダバオ市連結橋(以下SIDC)」の完成を見据え、各種施策やインフラ整備、公共サービスの強化を進めている。
現在、SIDCプロジェクトの工事進捗率は55%を超え、高さ73メートルの双塔主塔や海上橋脚がダバオ湾の景観を大きく変えつつある。
サマル市の広報によると、市はダバオ市との直結によって生まれる新たな機会を最大限に生かすため、橋の開通を見据えた準備を本格化させている。
レムエル・T・レイエス市長は、市長室の各部局長や地区責任者らを招集し、「Bridge-Ready Samal(橋開通に備えるサマル)」構想の一環として、5日間にわたる目標設定・評価ワークショップを開催した。
ワークショップでは、橋の開通後を見据えたサマル市の受け入れ態勢を検証するとともに、行政施策やインフラ整備、官民連携、公共サービスの在り方について協議した。
また、2026年1~6月の市政運営を総括し、課題を洗い出した上で、橋の開通に伴って見込まれる人口移動や観光客の増加、投資の拡大、商業活動の活発化に備え、重点目標や行動計画を策定した。
評価対象は、地域経済の振興、治安維持、交通管理、廃棄物処理、下水処理、水道供給、環境保全、観光振興、防災対策、事業規制、土地利用計画、行政サービスの提供など多岐にわたった。
サマル市は現在も、インフラ整備や行政サービスの向上、事業手続きの効率化、自然環境の保全に向けた取り組みを継続している。
これらの施策は、橋の開通によって生まれる新たな需要や機会に対応できる、強靱で競争力があり、持続可能で投資先として魅力ある都市づくりを目指すものだ。
サマル市によると、SIDCが完成すれば、サマル島とダバオ市間の移動が大幅に改善され、観光や投資の拡大、地域経済の活性化、市民生活の質の向上が期待される。
市は「この橋は単なる交通インフラではなく、長期的な地域発展と広域連携を促進する原動力となることが期待されている」と説明している。
また、「Bridge-Ready Samal」構想を通じて、橋の開通後への円滑な移行に向けた基盤整備を進めるとともに、地域住民のニーズに応えながら、包摂的で持続可能な発展を実現していく方針だ。
さらに、この取り組みは、急速な成長と近代化が進む中でも、サマル島ならではの地域性や豊かな自然環境を守るという市の姿勢を示すものでもある。
市は「準備はすでに本格化しており、橋の完成を待つだけでなく、交通利便性の向上や新たな機会の創出、市民全体の繁栄につながる未来に向けた基盤づくりを着実に進めている」と強調した。
全長4.76キロメートルのSIDCは、ダバオ市(R・カスティーヨ通り―ダアン・マハルリカ)とサマル島を結び、移動時間を約5分に短縮する見通しだ。





